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#SKINCARE

【深堀り】知らぬ間に減っていく?セラミドの多様性と役割

##セラミド ##ヒト型セラミド ##敏感肌

セラミド博士 平林先生に、乾燥肌や敏感肌の保湿・バリア機能維持の秘訣を伺いました。なぜ肌は乾燥し、外部刺激に弱くなるのか。
カギとなるセラミドの役割や、最新研究が示す肌に必要なケアについて、専門的な知見から詳しく解説していただきます。

TOPICS

Profile

(公財)東京都医学総合研究所
先端基礎医科学研究分野
主席研究員
平林哲也 博士

15年以上にわたり、セラミドと肌の関係をはじめとして脂質の機能を探索。皮膚のバリア機能に欠かせないアシルセラミドの合成酵素を発見するなど、多くの成果を上げている。

「セラミド」と肌のうるおいの関係を教えてください

セラミドは、肌の角層に豊富にある脂質で、とくに乾燥肌・敏感肌の方にとって、うるおいと健康を保つカギとなる成分です。

その主な働きは2つ。

1つは、肌の水分を抱え込む「保水」機能。もう1つは、水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」です。この2つの働きで、肌のうるおいはしっかり保たれます。

セラミド入りのスキンケア製品で外から補うこと、、日焼け止めなどでセラミドを減らす紫外線から肌を守ること、そして熱いお湯を避けた洗顔や十分な睡眠、バランスの取れた食生活など、生活全体の見直しが、セラミドを守り、肌のうるおいを維持するために非常に大切なんです。

敏感肌とセラミドの関係は?

敏感肌の多くは、肌の「バリア機能」の低下が背景にあり、これがセラミドと深く関わっています。

バリア機能が弱まると、外部刺激に過敏になり、ピリピリ感やかゆみを感じやすくなります。このバリア機能の最も重要な担い手がセラミドなんです。

セラミドは、肌の細胞間を埋める「セメント」のように働き、水分を保持し、肌の防御壁を築いています。

敏感肌の方には、人の肌にあるセラミドと構造が近い「ヒト型セラミド」が特におすすめ。肌なじみが良く、バリア構造の修復を助けるため、乾燥や刺激から肌を守る効果が期待できます。

セラミドが減少するとどうなりますか?
また、セラミドがたくさんあると肌はどんな状態になりますか?

セラミドは20代前半をピークに減少し、40〜50代ではピーク時の半分以下になるという研究結果があり、これが乾燥や敏感肌の大きな原因の1つです。

セラミドが減少すると、肌の細胞間のセメント役が弱まり、肌のバリア機能が低下します。これにより、肌内部の水分がどんどん蒸発しやすくなり、乾燥が進んでしまいます。

また、バリア機能の低下は外部刺激を肌内部に通しやすくし、肌が敏感になり、かゆみや炎症を引き起こしやすくなります。

逆にセラミドが十分に存在すると、肌は水分をしっかり抱えこみ、外部刺激から守られた、うるおいとハリのあるすこやかな状態を保つことができます。

セラミドの種類と多様性、そしてバランスの重要性

肌の健康には、セラミドの「量」だけでなく、「さまざまな種類のセラミドが適切な比率で存在すること」が非常に重要なんです。

これは、腸内細菌のバランスに似ていると例えられています。

最新の分析技術では、人の肌には1,300種類以上(将来的に2,000種類超の可能性も)ものセラミドが検出されています。この多様なセラミドが、うるおいを逃さないバリア機能の「質」を高めているわけです。

一方で、化粧品に配合されるヒト型セラミドの種類は、まだ限られています。

だからこそ、量だけでなく、種類やバランスを意識して選ぶことが大切です。

多種のセラミドを配合したスキンケアは、乾燥や敏感に傾きがちな肌のうるおいを立て直す重要な役割を果たしてくれます。

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