合成ポリマーはお肌に悪い!そんな話を聞いたことはありませんか?多くの化粧品に含まれている「合成ポリマー」を正しく理解して、化粧品選びをしましょう!
合成ポリマーって?
合成ポリマーとは、化学的に合成された高分子化合物のことで、かなり大きな分類です。
シリコーンオイルやシリコーン樹脂、プラスチックや食品ラップ、ペットボトルのような合成樹脂、ポリエステルやアクリル、ナイロンのような合成繊維、合成ゴムやポリウレタンなど、多種多様な物質を総称して「合成ポリマー」と呼んでいます。
水溶性ポリマーってどんなもの?
一般的には天然の高分子(ポリマー)であるヒアルロン酸やキサンタンガム、ゼラチンなどと同じように水に溶けて高い粘度をもち、増粘剤やゲル化剤として用いられるもので、天然高分子と構造は同じです。
水溶性ポリマーの都市伝説
これは、食品ラップなど合成樹脂の性質です。水溶性ポリマーには密封性はありませんので、毛穴を詰まらせたり、皮膚呼吸を妨げることはありません。
2. 肌について落ちないのでクレンジングが必要になる
これは、一部のシリコーンの性質で、カルボマーなどの水溶性ポリマーの性質ではありません。
3. 肌に残っても、微生物が分解できない
水溶性ポリマーは洗顔で洗い流されます。たとえ肌に残ったとしても角質と一緒に剥がれ落ちます。
4. 皮膚の常在菌が住みにくい
カルボマーなどの水溶性ポリマーは微生物のエサになりません。そのため、腐りにくいですが、防腐効果があるわけではありませんし、皮膚の常在菌に悪影響を与えるものでもありません。
水溶性ポリマーは界面活性剤?
水溶性の合成ポリマーが界面活性剤だと思っている方も多いのでは?一部の水溶性ポリマーは、油を水の中に分散させ、乳化することができます。そういう意味では乳化剤なのですが、界面活性剤とは乳化するメカニズムが異なります。
合成ポリマーの場合は、高分子の網目構造の中に油滴がからまって分散され、乳化状態が維持されています。一部の界面活性剤のように油分を奪うような働きはありません。乳化作用をもった合成や天然のポリマーを使って、界面活性剤フリーのクリームを作ることも可能です。
界面活性剤を嫌う方には、実は水溶性ポリマーはとてもありがたい存在なのです。
いかがでしたか?水溶性ポリマーは皮膚に対して毒性や刺激もありませんので、化粧品に入っていても安心してお使いいただける成分なのです。正しい知識を身に着けて化粧品選びをしてくださいね。