お風呂で知る季節の移ろい。「季節湯」でココロもカラダもリラックス


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一日の疲れをほぐすお風呂。日本には昔から、旬の食物をお風呂に入れて身体を温め、アロマ効果を得る「季節湯」という入浴方法があります。最近では手軽に入浴剤で代用することもできますが、季節の移ろいを肌で知るなんて“粋”ですよね!
12ヶ月の季節湯を紹介するとともに、代表的な季節湯の効能と作り方をご紹介します。

日本のお風呂12ヶ月

季節湯の歴史をさかのぼると、平安時代に空海が医療用の薬湯として設けたのが始まりといわれています。江戸時代になると入浴の習慣は庶民にも広がり、薬湯は季節の行事としても定着。そしてその風習は現代まで脈々と受け継がれてきました。

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こうしてみると、スーパーで簡単に手に入る身近な材料が使われていることがわかりますよね。季節を感じさせてくれるだけでなく、その季節にあった効能も持ち合わせていることもおわかりいただけましたか?
続いて春夏秋冬の代表的な季節湯の作り方をご紹介しましょう。

春のお風呂〜菖蒲湯〜

効能:血行促進、精神安定
作り方:
浴槽に水を溜め、水のときから菖蒲を入れて沸かします。(給湯式バスの場合は、菖蒲をあらかじめ浴槽に入れて、菖蒲にお湯が当たるようにしましょう)血行促進や保温効果がある精油成分は葉より根茎部分に多いので、葉だけでなく、根茎部分も使いましょう。

夏のお風呂〜薄荷湯〜

効能:血行促進、抗菌消炎、清涼感
作り方:
薄荷(ペパーミント)の葉をよく水洗いして、水気を切ってちぎっておく。布袋に入れて浴槽の湯に浮かべます。

秋のお風呂〜しょうが湯〜

効能:保温、血行促進、抗菌
作り方:
生の生姜1~2片を皮ごとすりおろします。包丁で細かく刻んでもかまいません。生姜を布袋に入れて浴槽に浮かべます。

冬のお風呂〜柚子湯〜

効能:保温、血行促進、美肌、リフレッシュ
作り方:
柚子の果実5~6個を半分、または輪切りにして、そのまま湯に浮かべ入浴します。または、柚子の果汁を搾った後の柚子皮を布袋に入れて浴槽に浮かべます。
※敏感肌の方や乳幼児は注意して入浴を。

時代を経て伝わる季節の習わし。いずれも、四季がある日本ならではの楽しみ方ですね。
風情を楽しみながら一日の疲れを癒す極上バスタイム……。きっと明日への元気と美につながることでしょう。

photo credit: whsaito via photopin cc