「合成ポリマー」って肌に悪いの?


【87】画像1

合成ポリマーはお肌に悪い!そんな話を聞いたことはありませんか?多くの化粧品に含まれている「合成ポリマー」を正しく理解して、化粧品選びをしましょう!

合成ポリマーって?

合成ポリマーとは、化学的に合成された高分子化合物のことで、かなり大きな分類です。
シリコーンオイルやシリコーン樹脂、プラスチックや食品ラップ、ペットボトルのような合成樹脂、ポリエステルやアクリル、ナイロンのような合成繊維、合成ゴムやポリウレタンなど、多種多様な物質を総称して「合成ポリマー」と呼んでいます。

そして化粧品によく使われるカルボマーなどの水溶性のポリマーも合成ポリマーの一種です。よくウェブサイトや書籍などで悪者にされているのが、主にこのカルボマーなどの水溶性ポリマーです。

水溶性ポリマーってどんなもの?

一般的には天然の高分子(ポリマー)であるヒアルロン酸やキサンタンガム、ゼラチンなどと同じように水に溶けて高い粘度をもち、増粘剤やゲル化剤として用いられるもので、天然高分子と構造は同じです。

水溶性ポリマーの都市伝説

1. 毛穴を詰まらせる、皮膚呼吸を妨げる
これは、食品ラップなど合成樹脂の性質です。水溶性ポリマーには密封性はありませんので、毛穴を詰まらせたり、皮膚呼吸を妨げることはありません。

2. 肌について落ちないのでクレンジングが必要になる
これは、一部のシリコーンの性質で、カルボマーなどの水溶性ポリマーの性質ではありません。

3. 肌に残っても、微生物が分解できない
水溶性ポリマーは洗顔で洗い流されます。たとえ肌に残ったとしても角質と一緒に剥がれ落ちます。

4. 皮膚の常在菌が住みにくい
カルボマーなどの水溶性ポリマーは微生物のエサになりません。そのため、腐りにくいですが、防腐効果があるわけではありませんし、皮膚の常在菌に悪影響を与えるものでもありません。

水溶性ポリマーは界面活性剤?

水溶性の合成ポリマーが界面活性剤だと思っている方も多いのでは?一部の水溶性ポリマーは、油を水の中に分散させ、乳化することができます。そういう意味では乳化剤なのですが、界面活性剤とは乳化するメカニズムが異なります。

合成ポリマーの場合は、高分子の網目構造の中に油滴がからまって分散され、乳化状態が維持されています。一部の界面活性剤のように油分を奪うような働きはありません。乳化作用をもった合成や天然のポリマーを使って、界面活性剤フリーのクリームを作ることも可能です。

また水溶性ポリマーは、その増粘効果によって、乳化を安定化する働きがあります。そのため界面活性剤による乳化物が安定になり、分離しにくくなりますので、水溶性ポリマーを配合すると、化粧品の界面活性剤の使用量を減らすことができます。

界面活性剤を嫌う方には、実は水溶性ポリマーはとてもありがたい存在なのです。

いかがでしたか?水溶性ポリマーは皮膚に対して毒性や刺激もありませんので、化粧品に入っていても安心してお使いいただける成分なのです。正しい知識を身に着けて化粧品選びをしてくださいね。